使用開始後一ヶ月半を過ぎた愛機、MacBook Air |
正直に言うと、私はこの手の薄型サブノート的なパソコンには一貫して否定的な態度だった。所詮サブノートはサブノート。主戦力にはなり得ない。09年にMSI WindにMacOSXが乗るという噂を聞きつけ、同僚と一緒に購入し、無理矢理MacOSXを入れて、サブノートとして使ってきた。しかし、所詮無理矢理のっけているため、かなりの無理が生じる。普段はCore2Duo環境でMacOSXを動かしているのに、MSI Windは所詮ATOM。パワースペックには天と地の開きがある。それでも、軽い仕事やちょっとした出張にはそれを持って行って重宝していたのだが、一年近くつかってみた結果、冒頭に述べた「主戦力にはなり得ない」と結論づけていた。それほど出張も多くなかったため、漬け物石みたいに重たいMacBook Proで、バリバリ移動先で仕事できる方がよほど快適だと思っていた。
若い頃は、どうせ持つなら重かろうがなんだろうが、スペック重視で購入していたものだが、出張が増え、であることが増えた現在、正直2.5キロもある06Earlyの15インチMacBook Proを毎日持ち歩いたりするのは結構しんどい。また、電池の持ちもかなり悪くなり(既に二回交換)、電池駆動で最低でも3時間くらいはほしいところ。Macユーザーの致命的な点でもある「選択肢の幅の狭さ」を恨みながらも、どうしたものかと考えていたところに、昨年二台目MacBook Airが登場した。
初物は基本的に何かしら問題がある、というハードウェア業界のジンクスにとらわれて、ずっとこれまで購入をためらっていた。 しかし、数が多くなる出張に加えて、自宅と会社、先述のサブノートで環境がぐちゃぐちゃになってきたこともあり、ここらでいっそ、いつも持ち歩けるマシンをベースに構築し直そうかと考えるようになってきた。
候補は二つ。11インチのMacBook Airと13インチのMacBook Air。その中にもSSDが64GB、128GB、256GBとあるのだが、正直どれにするべきか、相当悩みに悩んだ。毎日持ち歩いてメモ代わりに使うのなら11インチ、バリバリ仕事をしながらなおかつ持ち歩くということをベースにするなら13インチ、 でも13インチだと大きすぎないか、11インチだと小さすぎないか、画面の解像度の問題に加えて、いろんな状況をシミュレーションしてみるものの、長い間解決はまったくできなかった。
そうこうしているうちに、どうやらSSDが初期のものとかわって、より高速なSSDに置き換わった、という情報をキャッチ。心が動くものの、実際にどういうシーンが一番使うかと言うことや、現状のMacBook ProはHDDも増強し、なおかついろんなデーターが入っているので、それらすべてを引き継がないにせよ、容量増設ができないSSDに不安を抱えつつ、どのモデルが一番適しているのか、公開しないかをずっと悩んでいた。
親友ともこれらの点でいろいろと考えていたのだが、結果的に落ち着いたモデルとしては、13インチ4GBメモリ256GBSSDモデルだった。個人的には日本語キーボードではなくてUSキーボード派なので、銀座のアップルショップにて直接購入してきた。また、外装がかなり滑るため、Speck 13インチ SeeThru Satin Case for MacBook Air を追加し、外装をプロテクトしている。使用してみたかんじだが、正直自分としては現在考え得る理想のマシンといえるとおもう。
個人的にはこのマシンでCPUに負荷がかかる作業をする予定もつもりもないし、そもそも仕事上そんなにCPUに負荷がかかるような作業もほとんどない。それより、いつでもどこでもさくっと出せて、自分の仕事がバリバリでき、キーボードも気持ちよくタイピングできる、そんなマシンが必要だったのだが、このMacBook Airはまさに私の要求をすべてこなしてくれる。
CPUそのものはそんなに高スペックではないものの、 メモリを結構積んでいること、またAdobe系のソフトを立ち上げまくって、その上膨大な数のタブをブラウザ上で開いて、そのほかにもWordやらExcelやらiPhotoやらを立ち上げまくっていても、SSDだからだろうとはおもうが、ディスクキャッシュのレスポンスがあまりにも速いため、体感速度的にはきわめて速く、待たされたり風車が出てきてイライラすることはほとんどなくなった。正直、メインマシンであるMacBook Proより相当はやい。
また、13インチにはSDカードスロットがついているため、デジカメやら書類やらのデータでも、サクッと読み書きすることができる。最近では64GBなどの大容量SDカードも出回ってきているので、USBHDD代わりにSDカードを使用することができるので、SSDの拡張できないハンディを十分リカバーできることもうれしい。また初代とちがいUSB2.0ポートも2機ついているので、基本的には十分実用に耐えることができると考えている。確かにUSB3.0でもないし、Thunderboltも実装されていないが、正直そこまで高速なスループットが必要な作業は、そもそもCPUに負荷をかけるような作業であるわけで、そういう作業は将来的にiMacなどを購入して、そちらに割り振ればよいかと考えている。開いた瞬間すぐ起き上がるスリープ、電源オフの状態からでも10秒で起動するMacBook Airは、機動性重視、実用性重視という堅実な目的で使う分には、十分過ぎるマシンだと思っている。正直、このマシンは買って正解だった。
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