この文字がかかれてしまうと、遅かれ早かれ、最終的には強制的に取り壊されてしまう。かつて私が住んでいた東直門の近所のマンションの道の向かい側に広がっていた古い町並みは、わずか1日で広大な面積の古い建物が根こそぎ取り壊されてしまった。朝出勤前に取り壊しが徐々に始まり、家に帰ってきたら焼け野原のようになってしまっていた。途方に暮れた子連れの女性や、たくましく路上で物を売っていたり、炊き出しに駆けつけた親戚のような人々と喧嘩していたりと、なんともいえない気分になったこと覚えている。
この写真の光景は現在すんでいる場所からちかいところにある、取り壊しが決まった建物なのだが、なんとこの建物、すでに半年位ずっとしぶとく生き残っている。なんということもないちいさな建物なのだが、いつも人が出入しているので、だれかが住んでいるのだろう。いつ取り壊しが始まるとも分からない建物の中で暮らすというのは、どういう心境なのだろうか。こういう光景は、日本ではないかもしれないが、中国ではザラ。こんなところで、中国のハングリー精神などが鍛えられているのかなぁ。。
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