2010年4月1日木曜日

壁を超えて

北京の街を歩いていると、超サイバーな景色と超レトロな景色、そして一般的な景色が入り混じって、相当なカオスとなっている。

このカオスを織りなしているのは、なにも北京に限ったことではなく、全中国がそうであるといえる。外資系ショッピングモールの道の向かい側は、いきなり屋台のラーメン屋があったり、その横にはガタガタになった道に佇むバス停があったりと、かなりムチャクチャだ。

ただ、こうした光景に慣れてしまうと、日本に帰国したときに妙な違和感を覚えてしまう。というのも、全てがしっかり、くっきり、そしてパキっとしている日本は、ある意味中国とは極めて対照的だからだ。

よく日中間は近くて遠い国、といわれることがあるが、それは政治的な距離だけではなくて、民衆の意識にも、相当現れているのではないかと思う。それが、いまの中国のカオスを織りなす根底になっているのではないかと考えている今日この頃だ。

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