2011年1月12日水曜日

HDDの中身

シーゲートの「Barracuda 7200.12」の中身
シーゲートのBarracuda 7200.12(500GB)が死んでしまった。。。もともとテストマシンで使っていたHDDなのだが、度重なるインストールにも耐え、むちゃくちゃな扱いにも耐え、過酷な環境にも耐え忍んで、此処にHDD生を全うしたのだが、「最近のHDDってどうなってるんだろう?」という単純な好奇心でちょっと分解してみた。完全にぶっ壊れているし(ローレベルフォーマットすら出来ない状態)、特段重要なデータも入っていないので、気ままに分解してみた。

ご存知のとおりHDDのネジは特殊ネジなのだが、我が家には全てのネジの種類を網羅している工具セットがあるため、いとも簡単に開封することができたのだが、昔に比べて構成部品がずいぶんと少なくなったものだなぁと改めて感じる。こんな皿の中に500GBもの容量の情報が入っているのだから、人類の進歩というものはとてつもないものだと感じてしまう。

私が初めてHDDなるものを見たのは、中学校の頃だと思う。当時はSASIの20MBのHDDのだったと思う。その後は40MB、SCSIの100MBと言う形で見て言ったと思う。自宅のEPSON386GEに繋がったSCSIの100MBHDD(緑電子製)のHDDを見たときに「100MBもの大容量を使いこなせるのだろうか」と思ったものだが(当時の換算にしてフロッピー100枚分相当!)、結構な領域を食っていたように思う。それがわずか20年の間に1万倍もの容量を普通に扱うと思っていただろうか。。。いまどき1TのHDDが当たり前になってしまった。。。

そんなこんなで、先ほど好奇心とかいたが、私が久々にHDDを開けてた理由はたったひとつ。どれだけ設計が先進的になったのだろうか、ということを知りたかっただけ。でも開けてみて理解できたのは、HDDという枯れた技術を極限まで効率化したらこうなるのだな、ということだけだった。いまやSSDがもてはやされている時代。でも、自分にとってHDDは夢の大容量デバイスだったころからずっと付き合ってきた古きよき戦友のような物。サーバーなどの中身では、未だに放熱ファンと同じく駆動部品としてしつこく残っている駆動デバイスのひとつだが、そのうち徐々になくなってしまうのかと思うと非常に悲しい物がある。高密度なシリコンプレートは、鏡よりも美しいし、宝石のように輝いている。

人類の知への追求はまだまだ続くであろうし、それによって知の蓄積のためのデバイスとなるHDDも、ドンドン進化していくのだろう。HDDを開けてみて、いろんな思いに浸ったのだが、こんなに感慨深い気持ちになるデバイスもHDD意外にそうそう無いだろうと思う。

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